通所する前に知っておきたいこと
1 . 対象年齢は?
障害のある方で、就労を希望する65歳までの方が対象です。
一般的には、就労を希望する方ですので18歳以上とされていますが、自治体により判断が異なります。詳しくは、お住いの市区町村の福祉窓口に確認する必要がありますが、merayの見学はどなたでも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
2 . どんな障害を持っている方が通所していますか?
精神障害または発達障害の方が通所されています。
就労移行支援事業自体は、身体・知的・精神の全ての障害をお持ちの方を対象とする制度ですが、merayは、東京都より精神障害の方を対象とした施設として認可を受けています。
現在のご利用者様も、精神障害または発達障害のある方が通所されています。
※うつ病、双極性障害、統合失調症、強迫性障害、不安障害、パニック障害、PTSD、
ADHD、自閉症スペクトラム障害 その他
3 . 期限はありますか?
はい、原則2年間となっています。
2年間の内に就職することを目標としていただいています。ただし、延長申請を行い、自治体から認められた場合は、最長3年間の利用が可能です。
4 . 精神障害者保健福祉手帳がないと通えませんか?
必要ありません。
医師の診断書や自治体の許可があれば通所できます。ただし、障害者雇用での就職を検討されている方は、就職活動をする際に精神障害者保健福祉手帳が必要となる場合があります。
5 . 就労経験がないと入れないのでしょうか?
いいえ、就職したことのない方でも通所可能です。
就労経験の有無は関係ありません。もちろん学歴も関係ありません。学校を卒業後すぐに通所される方もいらっしゃいますし、自治体の許可が得られれば、大学生の方でも通所が可能となります。
6 . 費用はかかりますか?
ほとんどの方が無料(0円)で通所されています。
一部の方で自己負担が発生する場合もありますので、ご自分の利用負担額がいくらになるかは、お住いの市区町村の福祉窓口で確認していただく必要があります。
7 . 工賃はありますか?
はい、あります。
一般的な就労移行支援事業所では、工賃が発生することは少ないようですが、merayでは訓練の一環として行った作業に対して委託先から得た報酬を工賃として支払います。主に農業や製作したクラフトを販売した時の利益が工賃となります。
疑問に思われることがあれば、どんなことでもお気軽にお問い合わせください。
ご利用までの流れ
Step - 1
クリニックを受診する
就労移行支援の福祉サービスを利用するためには、自治体から発行される「受給者証」が必要となります。その取得のためには、医師による「診断書」「意見書」が必要となりますので、まだクリニックにかかっていない人でも受診する必要があります。
Step - 2
利用したい事業所を探す(見学・体験)
いろんなタイプの就労移行支援事業所があるので、自分に合った事業所を探しましょう。インターネットで調べたり、自治体の福祉窓口で近隣の事業所を聞いたりするのもおすすめです。
利用してみたい事業所には、まず電話かメールで問合せをして、見学の申し込みをします。見学の際には支援員と面談をして、これまでの職歴や現在の体調のこと、また今後、就職に向けてどんなことを身に付けたいか、どんな仕事に就きたいと考えているかなどのお話をします。(話したくないことを伝える必要はありませんので、ご安心ください。)
各就労移行支援事業所では、一度見学した後に、通所した時のイメージができるように、実際のプログラムを何度か体験することができます。
どんなことが学べるのか、雰囲気は自分にあっているのか、支援員や他の利用者との相性など、いろいろ実感してみることが大切です。
Step - 3
事業所を決定して、自治体に申請をする
通所する事業所を決めたら、実際の手続きに入っていきます。
利用を開始する時期が決まったら、自治体の福祉窓口に就労移行支援を利用したいことを伝えます。自治体のケースワーカーによる「認定調査」を受けて、就労移行支援でどのような支援を受けていくかという「サービス等利用計画」を作成します。(計画は、自分で作成するセルフプランと、計画相談支援員という人に相談をして作成してもらう二つの方法があります)
そして、その計画を自治体に提出後、審査され、許可がおりれば、「受給者証」が発行されます。
Step - 4
事業所と契約をして、通所開始です!
利用者の声
利用者のみなさんがmerayを選んだ理由
※利用者様アンケートより
merayは就職するためにあなたがやりたいこと、身につけたいことを支援します。
卒業生からのメッセージ
卒業生の皆さんがmerayで感じたこと
卒業生Sさんからのメッセージ
私はmerayにお力添え頂いたお陰で、事務職に就職する事が出来ました。
主治医に障害を抱えながらの就職について相談した際、『就労移行支援』の存在を初めて知りました。いくつか頂いたパンフレットの中で、一番温かみを感じたのがmerayです。実際に体験の日、利用者さんが緊張をほぐそうと話しかけて下さったり、スタッフさんが利用者さんに寄り添う様に側で作業される姿を見たりして安心感を覚え、通所を決めました。
merayでは、PC訓練や就職勉強会・SST等の講義を通して、就職活動時だけでなく就労後にも活かせるスキルや知識を身に付ける事が出来ました。一方で、クラフト制作から販売まで行ったり農業をしたりと、一見すると就活に直接関係があるとは考えづらいプログラムにも取組みました。しかし、個人ではなかなか得難いこれらの機会が、「せっかくだから」と未経験の事にも挑戦してみようという意識の醸成や、自分の希望する就業環境を考えるヒントに繋がりました。又、精神的な不調からの回復や就活中の気分転換という意味でも、就職一辺倒ではなく、こうした“余白”があった事に救われました。
就職活動において苦戦したのは、自己理解とモチベーションの維持です。自分のあまり好きではない部分・苦い過去等も含めて己と向き合う事は決して楽ではない上に、その作業を通して掴めたものがあったらあったで、「こんなに改善点があって就職出来るのだろうか」と自己否定したり不安を覚えたりしました。又、新型コロナウイルスの影響で就活も大幅な制限を受けた中、「就職に向けて頑張ろう」という熱意が何度空回りしたかわかりません。
それでも私が就職出来たのは、周囲の支えがあったからこそだと感じています。特に、merayのスタッフさんは、こちらが相談させて頂きたい事があると必ず時間を割いて下さり、優しく、時には厳しさも織り交ぜながら、私が自分で気持ちの折り合いをつけたり解決策を見出したりするまで、何度でもとことん付き合って下さいました。ご自身もご多忙にもかかわらず、いつも親身に話を聞いて下さったスタッフさんには、感謝してもしきれません。
merayに出会う事が出来て、merayから就職出来て良かったと、今心から思っています。